「好走塁を演出する、優れたランナーコーチになりたい」
「走り勝つためのランナーコーチ技術を身につけたい」
「走塁が上手くなり、勝利に貢献したい」
あなたは、
そんな気持ちを心に抱えた向上心の強い方だと思います。
チームを勝利に導くランナーコーチとして抜群の信頼を勝ち得るためには?
一点を争う試合で選手の好走塁を演出するランナーコーチになるには?
走塁が得意な選手になり、試合に出るレギュラーになるには?
そんな望みをかなえるには、いったいどうすればいいのか。
できればラクをしてその望みを達成するための方法を
探している方もいるかもしれません。
一塁や三塁のコーチスボックス内で指示を出すランナーコーチは、
単に、ヒットが出た時に手をぐるぐる回し、走者を進塁させるだけが仕事ではありませんよね?
味方ベンチの指示を選手にいかに伝えるか?
打球や相手守備の位置などの判断で走者の力を無駄にせず、最高の走塁を導き出すか?
目立たない仕事ですが、実はチームの実力を陰で支える
非常に重要な技術です。
一方、少し走者に目を向けると・・・
「走塁」という場合ですが、
走塁は、ただ単に速く走ることが、うまいということではありません。
打者走者にとっては、
単に速く走って一塁に出塁することが役割ではありません。
正しく的確な走りで、二塁への進塁のチャンスを
うかがうオーバーランの技術が必須です。
二塁走者なら・・・?
遊撃手と二塁手の動きを見極めながら、投手にも
プレッシャーをあたえるような、シャッフルの技術が求められます。
一塁走者がいる場合であれば、ダブルスティールの際の
スタートも独特なスキルが必須です。
三塁走者ならば・・・
打球の勢い、方向そして内野手の位置、
そしてランナーコーチの声による指示に俊敏に反応して、
ホームベースを踏むための、判断力が求められるでしょう。
外野飛球では、タッチアップの判断力も必要です。
全てのシーンで、走者には、
優れたランナーコーチが必要です。
言い換えれば、
「チームの走塁力の差」は
「ランナーコーチの力量の差」です。
走塁をスキルアップするためにこのプログラムの門を叩いた
あなたには、ランナーコーチとして、適時打で手をまわして選手に進塁を
指示するだけでなく、野球での走塁の本質を理解した、テクニシャンになっていただきたいと思います。
走者の力量を試合で存分に発揮させてあげられるのは、
ランナーコーチの力量です。
走者としてならば、ただ打ったら瞬時に早く進塁するだけでなく、
相手守備のスキを突く「狡さ」が生きてくることもあるでしょう。
盗塁、ダブルスティールそしてスクイズなど、ベンチからの指示
への対応能力や、敵に見破られないテクニックも必要です。
他にも求められる、走塁上達を実現するための近道とは?
まず、正しい野球での走り、離塁、帰塁、リードそしてスライディングの
基本練習を繰り返すことです。
次に重要なことは、チームでの練習でどのような場合でも、
試合、すなわち実戦を想定した練習を行うことです。
そして一回一回の練習を大事にしなければなりません。
走塁の練習は、エネルギーを使います。
一般的な打撃の練習は、マシーンを使ったり、バッティング投手であっても
想定される球種や球速を要求して練習できます。
または、打撃コーチにトスバッティンも受けられます。
守備の練習であれば、ノックで苦手な打球の繰り返しの練習も
回数受けることが十分可能です。
しかしながら、ご存知の通り・・・
走塁の練習は、いろいろなパターンに応じた想定場面で練習を、ひたすら繰り返し
実践するということは、時間も体力も非常に困難ですよね。
だからこそ、試合で多く経験するシーンに応じた練習を、
効率よく再現し、無駄に回数を行って体力だけを消耗するような
練習は避けなくてはなりません。
繰り返しお話しするポイントですが、野球の試合では、「全く同じ場面」
というのが”再現”されることは皆無に等しいですよね。
回も詰まった、一点差で負けているシーン
序盤で一点差で勝っているシーン
最終回、一点差で負けているシーン
などなど、いくらでも試合場面のシナリオは想定できます。
それも、こうしたシーンであっても・・・
・一死二塁なのか?
・二死一・三塁か?
・無死満塁か?
さらにいえば・・・
相手投手の力は?
味方打者の調子は?
ベンチのサインは?
風向きは?
打球判断、すなわち、打球の方向、走る方向の前か後か?
勢いは?
他の塁上を埋めるランナーの走力、
外野手の肩の力や、内野手の位置・・・
などなど、いくらでも試合で想定されるシナリオは、
多様化できます。
「どんな場面にも応用できるランナーコーチのスキル」
さらに
走塁そのもののテクニックは、
単なる、コーチスボックスでサインを出したり、進塁を促す動作だけでもなく、
また、ベースランニングのスキルや、走るスピードだけではない
特別なトレーニングをこなさなければ身につかないです。
しつこいほど強調したいことです。
あなたにしっかり理解してもらいたいことは、
チームが試合で勝つための走塁というのは、ただ単に
選手の走塁技術が相手チームを上回っているというだけでは不十分です。
繰り返し、お話をしてきました。
ランナーコーチまたはベースコーチといわれる、
コーチスボックスに入るチームのコーチ、
(場合によっては「控え選手」のこともあるでしょう)
彼らランナーコーチの、
試合状況認識力、場面場面の判断力を中心とする
ランナーコーチのスキルが、非常に重要なんです。
多くの試合で、試合を決定づけた好走塁の裏には、
走った選手の素晴らしい判断・走力だけでなく、
優れたランナーコーチによる、選手の判断を支える
卓越したコーチング能力が存在しているのです。
走塁が得意な選手だけでは、接戦を制するようなハイレベルな
走塁で結果を出すことは困難です。
好走塁の裏に、優秀なランナーコーチが必ず存在しています。
勝利を呼び込む好走塁の、真の立役者は
優れたランナーコーチです!
そこに、今回、代田先生に監修をしていただいたこのプログラムが
ランナーコーチを重点的に指導し、さらに好走塁を
実際に行える走者として、同時に育成していく、
体系化された内容にした理由があります。
選手の走塁練習だけを、
ひたすら繰り返すだけでは効果はたかが知れています。
ランナーコーチ向けに、頭で考えたりシミュレーション
を使ったりの練習だけでもほとんど意味をなさないでしょう。
まずは、ランナーコーチのスキルアップを中心に、選手の走塁練習を
意識した練習のコンビネーションが、
選手、コーチ、結果、あなたのチームを強くするための
走塁技術の向上に役立つのです。
このプログラムには、代田先生が長きにわたり、選手として、そしてコーチとして
培ってきた、走塁関連でのチームとしての上達のポイントを、
余すことなく散りばめてあります。
小中学生、高校生、一般の区別なく、誰がどこから見ても
取り組むことのできるようにしました。
実際のプログラムでは、一つ一つの多くみられる場面ごとに
走者とコーチを交えた実践と、解説を体系的に施してあります。
繰り返しますが、野球の試合で勝つためにチームに必要な走塁技術は、
各選手の走塁技術だけでは必要条件を一部満たしているだけにすぎません。
勝利の立役者は、その陰にいる 『ランナーコーチ』!
そのために、走塁技術アップの方法を、塁ごとに解明し説明することから
始め、そして、順番としてそれら選手の走塁技術を、
ランナーコーチの能力アップという核心のテーマに盛り込んでいく・・・
そうした流れでこのプログラムは構成されました。
具体的にその構成を、お見せしましょう・・・
構成
- 1、打者走者 駆け抜け・ベースの踏み方
- 2、打者走者 オーバーラン
- 3、一塁走者 離塁・帰塁
- 4、一塁走者 盗塁のスタート
- 5、一塁走者 スタート後のバッターの見方
- 6、一塁走者 スライディング
- 7、二塁走者 離塁
- 8、二塁走者 シャッフル
- 9、二塁走者 打球判断
- 10、三塁走者 離塁・帰塁
- 11、三塁走者 打球判断
- 12、一塁コーチャー 打者走者に対する役割
- 13、一塁コーチャー 一塁走者に対する役割
- 14、一塁コーチャー 二塁走者に対する役割
- 15、三塁コーチャー 一塁走者に対する役割
- 16、三塁コーチャー 二塁走者に対する役割
- 17、クッションボールやカットプレーでの判断
いかがですか?
漠然と、「ランナーコーチの役割」
さらに野球選手として必要な走りのテクニック「走塁技術」
という大雑把な視点でなく、
3つの塁上でランナーとして立った時の走者の技術の習得を
個別に解説しながら、最重要課題として、
その走塁スキルを前提とした、「ランナーコーチの技能」
を、いかに向上させるか?
3つの塁上の選手、それぞれへのコーチングのテクニックを細分化して
練習するノウハウを分かりやすくプログラム化しました。