監修者、初芝清監督の
プロフィール
初芝清(はつしばきよし)
二松學舍大付属高校卒業後、東芝府中に入社し、1988年にドラフト4位でロッテに入団。1995年には打点王(イチロー、田中幸雄と同点)になり、ベストナインに選出。晩年の2003年には代打7打席連続安打という日本記録を樹立した。2005年までロッテ一筋で活躍。通算成績は、1732試合出場、1525安打、232本塁打、879打点。ロッテ初の1億円プレイヤーでもある。ミスターロッテ、幕張のファンタジスタとも呼ばれ、勝負強さには定評がある。
よく知られたエピソードしては1995年の最終戦、8回2死走者なしの場面がある。78打点のイチロー、79打点の田中幸雄に対して、79打点としており、打点王争いが佳境を迎えていた。そのうえ、シーズン3割を切るか切らないかという瀬戸際の中でもあるという状況下で回ってきた第4打席。3打席までノーヒットで打率は.2997。ヒットが出ればシーズン3割は確定するが、ヒットが出なければ2割台という状況。しかも、8回2死走者なしということもあって最終打席であることが濃厚であるうえ、ただのヒットでは打点は取れないため、打点を追加するにはホームラン以外の選択肢がない状況。そうしたプレッシャーのきつい状況下で、見事にホームランを放った。
また、引退試合では奇跡の内野安打がきっかけでチームが逆転に成功。現役最後の日に自身初となるリーグ優勝を飾ることとなった。
現役引退後は、2007年に千葉の社会人野球かずさマジックのコーチに就任。低迷していたチームを都市対抗野球、日本選手権へ出場できるまでに強化した。2013年に社会人野球セガサミーの監督に就任。
そして、もう1人。元阪神タイガースの選手で、同じ阪神の今岡選手に守備のアドバイスをしていたことでも知られ、現在は初芝監督率いるセガサミーの野球部コーチを務める前田忠節さんにもご協力をいただきました。